ある発展途上国でおこなわれている政府開発援助(ODA)に医療技師として従事している人からつぎのような話をききました。

ODA も、数年前から「成果主義」にかわりました。任期がおわる3年後には誰にもわかる成果をあげて報告書を書かなければなりません。

そのために、あとひとおしすれば成果があがるという村に入らざるをえません。医療技術に関してある程度のベースができている村でしたら、3年後には大きな成果をあげることができます。

本当は、医療の整備がおくれていて技術協力を必要としている村はほかにたくさんあるんです。しかしそのような村では3年後までに成果をあげることができません。

やむをえません。


ODA の問題というよりも限界がもうあらわれています。


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2007年2月27日、NGOアリーナ主催の講習会「企業が行う環境配慮活動の現状とNGOとの関わり」が開催された。

 当日のプログラムは以下のようであった。

(1)NGOと企業の双方の視点紹介
 環境プランニング学会事務局長代行/環境プランナーER/ ISO審査員/元野鳥の会勤務 上原健
(2)企業の環境配慮活動の実際
 オリンパス株式会社 前環境推進部部長 恒藤克彦
(3)NGOと企業のコラボレーションの在り方
 環境アリーナ研究機構 副理事長 河野容久

講習の要点をまとめると以下のようになる。

株式会社のCSR(corporate social responsibility)担当者には、上級・中級・初級がある。

上級の人は、ゆたかな自然をまもるためにとりくむ。約10パーセント。身近な自然をとりあげるとよい。いかに身近にするか。

中級の人は、自分の体をまもるためにとりくむ。食品の安全性の問題などをとりあげる。マグロにはPCBが蓄積している。大阪湾のアサリは食べない方がよい。

初級の人は、自社の利益をまもるためにとりくむ。生きのこりのために、結果としての売上を配慮する。ブランドを高める努力をする。(かならずしも本当に環境が大事だとは感じていない(成果をあげて移動したいという人もいる)。

CSRはどこからはじめてもよい。目的と手段を明確にする。相手が何を必要としているか? ニーズをつかむと答えは早い。CSR報告書を読んで、どこに寄付しているかをつかむ。そのとき、社会-環境-経済のトリプル・ボトムラインをおさえる。このうち社会は、人権・労働・製品からなる。

株式会社(企業)は利益を生みだすことを目的にしている。お客様・株主・銀行などの動向をいつも見ていて、すぐに反応する。

それに対して、NGOは、目指すところがあいまいな組織が時々ある。つよい思いだけでうごいているところもある。思いのすべてを実現することはできない。最終的に目指すところが明確でなく、手段をえらびすぎている。

CSRに取り組む場合は、この相手にはこれでいこうというものを見つけだして、コーディネートしていくことが大切である。「あなたか私」ではなく「あたたと私」である。相手がどんな価値を持っているか。相手がどんな技術を持っているか。相手がどんなイメージを持っているか。どうせ価値を高めるならいいことをやりたいと企業はおもっている。

たとえば、オリンパスは防水カメラをつくっており、水中で3時間つかえるカメラはオリンパスだけである。そこで、水中の自然保護にとりくめばよい。オリンパスのCSR評価基準は、運営体制・長期目標・汚染対策・資源循環・製品対策・温暖化対策・オフィスの7項目である。

なお、企業の場合、製造業とサービス業とでは基本的な考え方がちがう。製造業は、原価計算をしてそれらをつみあげていく。それに対してサービス業は、マーケッティングをして価格を決める。価格は常にゆれうごいていく。

たとえば、製造業のソニーは、プレステを販売したが高価すぎて売れなかった。同業他社が同様な商品を低価格で販売して競争に勝てなかった。マーケッティングをやっていなかったのが問題である。よそにない、他がやっていないことをやっているうちはよかった。

楽天は、ショッピングモールをたちあげるときに、まず、みんなが払える金額はいくらかとかんがえ、5万円を設定した。その次に、5万円にするには、どういう機能にしたらよいかとかんがえた。

CSRや環境配慮は、去年からまったく流れがかわってきたそうである。この新しい領域に踏みこむことはそれ自体が冒険的で楽しいことであり、未開拓の領域を開拓していくパイオニアワークである。このような取り組みがあたらしい時代の潮流をつくりだしていくとかんがえられる。



「ヒマラヤ山脈南側斜面に位置するブータン王国は、国全体が国立公園と思われるほど豊かな自然と伝統文化を守りつつ、自給自足をめざす国づくりを行っています」(「環境サロン:ブータンの国づくりと環境政策」EICネット・ウェブサイト)。


1998年に発表された「国家環境保全戦略」では、「中庸の思想」を基本哲学に、保護と開発、物と心、自然と文化、過去と未来の調和を保ちながら、おだやかに、かつ確実に国を発展させていくことを説いているという。

おなじヒマラヤの国でも、ブータンとネパールとでは非常に異なっており、好対照である。ブータンの国づくりは21世紀のモデルになるのだろうか。


ヒマラヤ保全協会名誉会長の川喜田二郎が、今日までの業績をたたえられネパール政府から表彰されることになった。

川喜田とヒマラヤ保全協会のネパールへの技術協力の歩みをごく簡潔にまとめると次のようになる。

  • 1963年、川喜田二郎は、ネパール西部のミャグディ郡シーカ村で、ヒマラヤの自然を守り、村を発展させるために技術協力をはじめる計画をたてました。
  • そして1997年に、川喜田二郎はヒマラヤ技術協力会(ヒマラヤ保全協会の前身)を設立し、森林保全・上水道建設のプロジェクトを開始しました。
  • その後1986年には、ヒマラヤ保全協会を設立し、プロジェクトをさらに発展させました。
  • 1992年になると、そのヒマラヤ保全協会は、アンナプルナ総合環境保全プロジェクトを開始しました。また、第1回山岳エコロジースクールを開催しました。
  • 1997年には、ヒマラヤ保全協会はネパール事務所を開所し、現地での活動を一層強化しました。
  • 2001年には、森林保全3ヵ年計画を開始しました。
  • そして2005年、新たな森林保全プロジェクトをパルバット郡その他で開始しました。
  • このように、川喜田二郎とヒマラヤ保全協会は、森林保全と住民の生活を向上させるプロジェクトを多数おこない、山村を活性化させ、ネパールの発展に大きく貢献してきました。この活動はこれからも継続しておこない、ネパールの発展のために今後とも役立ちたいと思っています。



ナショナル・ジオグラフィック日本語版では、2007年2月号から新たに、「GEO Style 異国望見」の連載がはじまった。その Vol.1 として、ネパールの首都・カトマンドゥがとりあげられた(「古代芸術の街・カトマンドゥを歩く」)。ここでカトマンドゥは、「ヒンドゥー教と仏教が共存する街で育まれた精緻な芸術文化と宗教的生活を垣間見る」と紹介されている。

この地には、15世紀、マッラ王朝の 3 人の王子が、カトマンドゥ・パタン・バクタプールの 3 都市にそれぞれ王朝をきづき、おたがいにきそいあうように、王宮や寺院の数々、それらをかざる精緻な石像や金属像、木柱などをつくり、都市国家を繁栄させた。

都市国家とは、人類が領土国家の時代をむかえる以前の歴史的段階をしめすもだ。人類は、文明を都市国家からスタートさせたのである。文明の発展史という観点に立って、現代の文明を「本格文明」とよぶならば、都市国家の文明は「亜文明」の段階と言ってもよい。地球上の都市国家のほとんどすべてが滅び、現在は遺跡になってしまっているなかで、その面影を実によくのこしている地域がカトマンドゥ・パタン・バクタプールなのであり、これらはまさに人類の遺産である。実際、1979年に世界遺産に登録されている。

しかし、73万人がすむ現在のカトマンドゥは都市化が急激にすすみつつあり、その文化遺産は危機遺産の指定も受けている。

ところで、ナショナル・ジオグラフィック日本語版の同号149ページには、DVDシリーズ 2 月の新刊として、「文明崩壊のシナリオ マヤ」の公告が出ている。「繁栄を極めたマヤの都市国家は9世紀中ごろに次々と衰退し、やがてマヤ文明の崩壊が始まる。偉大な権力を誇ったマヤの王たちにいったい何がおこったのか。遺跡で発見された様々な証拠から考古学者がその謎に挑む!」

文明が始まり発展する一方で、文明が崩壊する。これらの記事を読んでいると、カトマンドゥが崩壊する前に、なんとかそれをくいとめ、考古学者だけでなく、私たち人類全体が、文明についてかんがえなおさなければならないとつくづく感じる。



「以前は1本も生えていたかったヒルギーゴの海岸に、今では70万本のマングローブが生長している」(「海の森 マングローブを救え」NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版, 2007年2月号)。


米国の生物学者・ゴードン=サトウは、紅海沿岸のエリトリアで住民と協力して、70万本のマングローブを6年かけて育てた。植林がはじまってしばらくすると、ボラのような小さな魚があつまるようになり、それをエサにする大型魚がとれるようになった。大型魚は市場で高く売れるという。また、ヒツジの群れがマングローブの胎生種子をリンゴのようにバリバリと食べるようになったという。

マングローブの植林は生態系をつくりだし、それが経済的効果をも生みだす実例である。自然はただ再生すればよいというものではなく、そこで暮らす現地住民の生活を向上させることが重要である。

サトウは、「人間は自然のための器を用意してやればいい。あとは自然自信がそこを「わが家」にして活動を開始する」と言う。


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