(社)日本ネパール協会会報No.199に、ハルカ=グルンさんの追悼文が掲載された(「追悼:ネパール山岳民族の“王”、Dr. ハルカ・グルン」神原達)。

この追悼文によると、ハルカ=グルンさんは、ネパール山岳民族の「王」に祭られていたという。

ネパールの山岳民族は多くの共通点をもっているところから、何らかの一致団結する動きをみせているという。その山岳民族には、グルン族、ライ族、リンブー族、マガール族、タマン族、タカリ族、シェルパ族などがいる。

ネパールあるいはヒマラヤの山岳民族は、自らのアイデンティティーをもとめて様々な動きをしており、ジャナジャティの問題といわれている。

ヒマラヤ中間山地でくらす山岳民族は、バフンやチェットリといった純粋なヒンドゥー教徒とは相容れないが、山岳民族同士では相通じることは私もよく知っている。

上記の山岳民族は、ヒマラヤ山脈中軸部でくらす先住民族であり、その自然環境がよく似ていることから、暮らしぶりもよく似ている。ヒマラヤ山脈は東西に長くのびており、同じ自然環境あるいは風土をもつ地域がほそく長く帯状にのびている。したがって、ヒマラヤでくらす人々は、南北方向(縦)よりも東西方向(横)で共通点を多く持っており、横の人同士でおたがいに共感しあっている。