「以前は1本も生えていたかったヒルギーゴの海岸に、今では70万本のマングローブが生長している」(「海の森 マングローブを救え」NATIONAL GEOGRAPHIC 日本語版, 2007年2月号)。


米国の生物学者・ゴードン=サトウは、紅海沿岸のエリトリアで住民と協力して、70万本のマングローブを6年かけて育てた。植林がはじまってしばらくすると、ボラのような小さな魚があつまるようになり、それをエサにする大型魚がとれるようになった。大型魚は市場で高く売れるという。また、ヒツジの群れがマングローブの胎生種子をリンゴのようにバリバリと食べるようになったという。

マングローブの植林は生態系をつくりだし、それが経済的効果をも生みだす実例である。自然はただ再生すればよいというものではなく、そこで暮らす現地住民の生活を向上させることが重要である。

サトウは、「人間は自然のための器を用意してやればいい。あとは自然自信がそこを「わが家」にして活動を開始する」と言う。